私の履歴書について(斎藤惇さん)。米国株に投資しよう!

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(Yahoo Financeより。薄い緑の線の日経平均は1989年をピークに失われた世界に。一方ダウは、1989年より10倍になっています。どちらに投資しますか?)

 

平成29年10月の日経新聞の「私の履歴書」は、前月のロマンチックな半生を赤裸々に描かれた湯川れい子さんとうって変わって、骨太な方、日本取引所グループ前最高責任者経営責任者の斎藤惇さんになりました。

 

ブログ管理人は、社会人になってから「私の履歴書」は毎日大変楽しみにしております。しかし、今月はすこし違和感を感じました。なぜなら、10月7日時点で筆者は大学卒業後N証券に入り、大変な苦労をしたということです。

 

斉藤さんは最初の配属で長崎支店となったということですが、本店に配属された同期は、激務により心身に不調をきたした方もいるということでした。印象に残ったのが、投資信託を売り、株価が下がったらお客様に怒られたということは何回もあったようです。株価が下がると思っても、手数料を稼ぐために(ノルマを達成するために)、お客様のためにならないとわかっていても、やむなく販売をしたのかもしれません。

 

この状況は、現在の、まさに顧客保護、顧客の資産形成のために運用会社が説明責任を果たすべきだという、金融庁の方針とは必ずしも一致しないと思います。なぜ、この時期にそういう経歴の方を起用するのでしょうか?陰で泣いた顧客は沢山いたはずです。最後は自己責任、と言い切れる営業をされましたか?

 

しかも、近時は電通NHK等、過労死が問題となっているなかで、過酷な労働環境でいう代表格たる証券会社の営業を過去の美談とするのですか?

 

本日(10月7日)の原稿では、次回から筆者が米国に日本株を売り込むためにニューヨークに赴任するとのこと。おそらくニューヨークでの悪戦苦闘が美談として語られると思いますが、日本株は、20世紀後半に超バブルを経験し、その後、その時の水準まで回復しておりません。

 

沢山のアメリカ人に、損をさせませんでしたか?海外での苦労は、単なる美談ですか?

日本株は残念ながら不動産バブルで沸いた1989年の株価には遠く及びません。一方、1989年以来、米国株は10倍になっています!投資は、米国株にしましょう。

 

明日からの展開が楽しみです。